ベトナム旅行(1日目:ハノイ)

分厚い雲が空一面を覆うハノイの空港に降り立つ。
 
ガイドブックには、「空港でのトラブル多発」などと書いてあったので少し緊張気味だったのだが、
到着してみればそんな気配は感じさせないほど、人は少なく閑散としている。
そう、ベトナムはテト(旧正月)なのである。
 
呆気なくハノイ中心へ向かうミニバスを見つけ、料金を確認した上で乗り込む。
順調である、と思うのもここまで、実はこれからがベトナムマジック開始である。
 
バスは30分経てど出発せず。
10人ほどが乗れるミニバスに8割方乗り込んでくるも、1時間経てど出発せず。
私は特に焦ってもいないし、これがベトナムかと思いながらのんびり構えていたが、
痺れを切らした中国人女性二人がご立腹。
バス運転手と良く分からない英語で交渉が始まり、挙句の果てに通常料金以上の金を全員が
払うことでバスが出発することに決定。
あっそう、バスが満席にならないと出発する気がなかったのだね・・・。
ベトナムルールですか。
 
途中、CanonやPanasonicの大きな工場を目にする。
バスは快調に進み(クラクションをずっと鳴らしながらどんどん車を追い越していくのには
少しドキドキしたけれども、快調過ぎるほどに)、ハノイ市街へ到着。
テトなので、やはり人の数は非常に少ない。
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歩いて10分ほどで、Booking.comで予約しておいた宿へ到着。
絵に描いたような一悶着があった後で、ようやくハノイの街を闊歩。
 
ハノイは中華文化の影響を強く受けていて、町のいたるところに小さな廟がある。
人々は、日本でいうところの「初詣」として廟へ集まっていた。
その造りは台湾の廟と似ている。
廟はだいたい奥まったところにあるのだが、必ずと言って良いほどこんな感じの門があるのですぐ分かる。
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それにしても、ここが一国の首都とは思えないほど、建物はボロボロだし貧しいなぁ。
ハノイ駅につながる線路は単線だし、結局電車が走っているのを見ることはなかった。
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文廟。
別名、孔子廟とも言われ、多くの人が初詣(のようなもの)のために集まっている。
1070年、孔子を祀るために建立。
台湾のそれとかなり似ているのだがこれほど長い屋根は初めて見たかも。
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この文廟に入るのが大変だった。
入口でチケットを買わねばならないのだが、誰も列を作らない。
諦めようかとも思ったけれども、せっかくだからなんとか入りたいと懸命にベトナムルールで突進し、
ようやくチケットを手にした頃にはそれだけで大満足。
 
その後、北朝鮮大使館の前を通ったりしながらバーディン広場へ。
まあ、台北の中正紀念堂に当たるところかなぁ。
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そのほか、ハノイ市街をひたすら歩いて1日目終了。
ベトナム1日目の印象は、人々がとても生き生きしていること。
(もちろん、各種ベトナムルールにも驚いたけど)
お茶やベトナムコーヒーを飲みながら、みんな楽しそうにワイワイ騒いでいるし、
知らない人にもどんどん話しかけてすぐ打ち解けるし、
(私も結構ベトナム語で話しかけられた・・・売り込みやバイクタクシーの誘いだけではなくて)
もちろん経済的に厳しいため苦労が多いのは間違いないと思うのだけれど、
経済的な貧しさと、心の貧しさは必ずしも比例しないのだなぁ、と思った。
 
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