野口悠紀雄「『超』文章法 伝えたいことをどう書くか」中公新書(2002年10月)★★☆☆☆

「超」文章法 (中公新書)

「超」文章法 (中公新書)


著者が今まで考え続けてきた「文章の書き方」がまとめられている一冊。
 
主観的な内容もあるが、概してためになる内容。
個人的には以下の箇所がためになった。

(第五章)
複文の場合、以下3点が頻発する。
1.「主述泣き別れシンドローム」(主語と述語が離れてしまうため、関係をつけにくい)
2.「主述ねじれシンドローム」(主語と述語が対応しない)
3.「主語述語失踪事件」(主語や述語が消えてしまう)
→これに対処する方法
(1)複文をより簡単な構造の文に分解し、一文中の主語を二個以内に限定する
(2)漢語を用いて簡潔にする
(3)余計なものはすべて削る

修飾語と被修飾語の関係が不明確なことも、文を読みにくくする。
例)「黒い目のきれいな女の子」は八つの異なる意味に解釈できる!

(第六章)
形式面のチェック。
(1)タイトルは、内容を適切に表すものにする。
(2)章・節・パラグラフの区切りを適切にし、小見出しを内容を表すものにする。
(3)誤字脱字を根絶する。とくに、名前の誤字に注意。
(4)読点を適切に打つ。
(5)漢字・ひらがな・カタカナの比率を適正化する。
(6)表記と用語を統一する。
表現のチェック。
(1)削れるだけ削る。
(2)類似表現を避ける。
(3)語尾の単調化を避ける。語尾で逃げない。
(4)曖昧接続の「が」の多用を避ける。
(5)使い古された表現、陳腐な表現、不快感を伴う表現、品位を下げる表現などを避ける。

★↓ランキングに参加中。ワンクリックするだけで投票になりますので1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログへ