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思考面では、10代に傾倒していた実存主義的思考から
唯物論的弁証法をベースとした思考に変わったのが決定的に大きい。
実存主義的な思考だと一見前向きだけど、最後の最後で行き詰る。
太宰治とか、ニーチェとかみたいな結末を遂げることになる。
それはそれで彼らから見れば、「真理を得た」と思ったのかも
しれないが(私も10代の終わりにはそう思ったけれど)、
それを見事に打破する唯物論的弁証法に出合って、光が見えた。
ヘーゲルの考えに共感しながら自己流でこの思考を発展させて
きたけれど、ヘーゲルは最後の最後で、なぜかいきなり非論理的に
神様が出てきちゃう。多分、ヘーゲルは論理的思考の中に
神様の話は持ち出したくなかったのだろう、時代がそうさせたのか、
と思った。
もともと経済には興味があって、大学時代は趣味で社会主義とか
資本主義とかを考えていたので、マルクス・エンゲルスは人よりも
詳しかったのだが、社会主義うんぬんはおいといて、
ヘーゲルから発展させた唯物論的弁証法を確立しようとした
この二人の功績に気づいたのは、大学も卒業に近い頃でした。
その後、三浦つとむさんの本に出会って、一気にブレイク。
それからというもの、真の意味で私の根幹を貫く思考のベースの
ひとつとなりました。
- 作者: 三浦つとむ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1968/09/16
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そのほかにも、メジャーなところでは大前研一さんを知ったり、
渡部昇一さんを知ったりいろいろ本を読みました。これも大。
20代最後に、未来の可能性をダイナミックに広げてくれた
梅田望夫さんのウェブ進化論を読めたのは、これまたラッキー
でした。