久恒啓一監修「知の現場」東洋経済新報社(2010年1月)★★☆☆☆
- 作者: 知的生産の技術研究会,久恒啓一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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21人の「知の現場」を紹介した一冊。
特に、寺島実郎さん、松山真之助さんの知についての考え方や日々の知的生活がためになった。
- 今私たちも含めて、年々歳々若い人たちは「圧倒的な不条理」に向き合ったことがない。だから怒りも何も感じない。そもそも最初に怒りや何かを感じる能力がないのです。でも怒りや何かを感じないと、社会科学的構想力や企画力などというものは湧いてこないのです。
- まずコア(中心・中核)となる問題意識があって、そこから枝葉のように拡散して拡大していって、そこから収斂してきて、相関というものが見えてくるようになります。
- 情報収集というのは、その相関の中で無限に拡大していく関心と好奇心を持ち続け問題意識を絶えず、その時代のテーマに引き寄せて収斂させていく、という緊張関係の中でしかできないことなのです。
- 私の生き方や議論の中で一貫しているのは「ソリューション」です。常に解決策を思考しているというのが基本的なスタンスです。
松山真之助
- Mosoみたいに思えることも、それが誰かの役に立ち、世の中を善くする社会起業家的なことであれば、その夢はやがて実現できるということです。
- MQというのは私の考えた造語です。Moso Quotientの略です。IQやEQのように一般的になれば素敵です。その意味は、Mosoみたいなことでも、頑張って実現しようとする「アホ」的能力のことです。人類がこれまで実現してきた数々のイノベーション、偉大な業績は、MQの高い人によってなされたのではないでしょうか。