マリー・フランス・イルゴイエンヌ「モラル・ハラスメント」紀伊国屋書店(1998年)★★★☆☆

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない


日本でも社会問題化しつつある「モラル・ハラスメント」について、豊富な具体事例と
研究結果を用いて細かく描写した良書。
 
被害者は「自分が悪いのではないか」という罪悪感を持つよう、加害者にコントロールされる。
また、加害者の巧みなコントロールにより、被害者が異常な人間なのではと第三者は考えてしまう
ということが発生する。
そうして、被害者はどこにも逃げることができず、最悪の事態を招くことになる。
 
モラル・ハラスメントに関する知識を多くの人が持ち、その危険性を正確に理解せねばならない。
 
モラル・ハラスメントの問題だけでなく、あらゆる問題において、無知、および無知の知の欠如が
問題を更に深刻化させているのである。
 
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