台湾旅行(1日目) 

台湾をふたたび訪れることが決まった日から、実はひそかに楽しみにしていたことがあった。
 
3年3ヵ月の台北生活を終え、日本に帰任してすでに約5ヵ月。
なんだかんだで日本の生活に慣れてしまった今、自分はどのように台湾を受け止めるのか。
何を感じて、何を思うのか、それが楽しみだったのである。
 
桃園国際空港に向かう飛行機の中で、
「台北の天気は晴れ、気温は27℃です」
というアナウンスがあると機内はいっきにどよめく。
日本は最近めっきり冷えてきたし、もうすぐ12月だからさすがの台北も結構寒いと
ガイドブックにも書いてある(だろう)から、日本人観光客が驚いていたのである。
この出来事で、台北の11月は案外温かい(時には暑い)ことを思い出した。
 
そしてついに桃園へ到着。

 
空港の中、市街へのバスを待つ列、バスから見る見慣れた風景。
バスを降りた旧富都大飯店の前、中山北路・民権西路の交差点、行き交うバイク。
それら一つひとつの、一見たいしたことがない瞬間をじっくり味わう。
 
これらの感覚は、今までにない貴重なものであった。
言葉では言い表せないクオリア
そこは、「海外」台湾ではなく、間違いなく「老家」台湾であった。
 
さて、ヤンメーメーの家に行李を置かせてもらい、何も食べていないというから
関空で買った蟹寿司を食べさせ、休む間もなく3人で写真館へ。

 
写真館では、Yちゃんの晴れ舞台に立ち会う。
この盛大な写真撮影は、台湾で結婚式を挙げる前に必ず行わなければならないイベント。
聞けば、朝8時から夕方まで、丸一日、いくつかの場所で撮影とのこと。
こりゃあ大変だ。
 
それにしても、白いスーツ、良く似合いますねぇ。

 
そして、あの我が庭「晴光市場」を散策して、50嵐で「牛奶加仙草+珍珠」をオーダー。
そのオーダー自体、メニューにない「裏メニュー」なのに、それを三分糖で、
しかも氷を少なめにするあたり、我ながらかなりの台湾通である。

 
次に目指したのは迪化街。
散歩好きの我々台北探検隊メンバーは、もちろん徒歩である。
 
迪化街は家からそんなに離れていないし、かなり散歩もしたので「極めた感」があったの
だけれども、賑やかな廟口が2つあるとのこと。
これはノーチェックであった。
 
乾物店をひやかして、廟口に到着すると、あらまぁ、とっても良い雰囲気。
ああ、これぞ台湾である。

 
気になる屋台やお店がいっぱい。
食べたいけれども、ここはグッとこらえて夜の鍋に備える。

 
その後「一品花雕雞」を食らい、満腹になったので民権東路の「老板娘的店」まで
歩いていくことに。
このDVD・CDショップで、まさか小津安二郎の名作「東京物語」が売っているとは。
台湾のいくつかの映画とともに購入完了。
 
その後、超級阿嬤とじっくりとお話させていただく。
結婚式でお疲れのところ、夜遅くまでとっても上手な日本語で話をしてくれる。
 
この超級阿嬤は本当に超級で、普段使う台湾語、中国語だけでなく、日本語も完璧。
そういえば、ちょこちょこと英語もしゃべっていたなぁ。
80歳を越えた今でも、一人で日本に旅行に行ったり、友達としゃべったり、
歌を練習したりと忙しい毎日。
 
何よりすごいのが、20年ほど前に始めた絵。
30枚くらいの作品を見せてもらう。
すごくかわいくて魅力的な絵に、日本語で詩を挿入するのである。





 
本当にすごいばあちゃんだ。
 
こんな感じで1日目は終了です。
 
★↓ランキングに参加中。ワンクリックするだけで投票になりますので1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ