茂木健一郎他 編「プロフェッショナル仕事の流儀 勝負の決断はこうして下せ」NHK出版(2007年12月)★★★☆☆

プロフェッショナル 仕事の流儀―勝負の決断はこうして下せ

プロフェッショナル 仕事の流儀―勝負の決断はこうして下せ


 
1.「イヌは人生のパートナー」盲導犬訓練士 多和田悟

・褒めることは、育てること。
・偶然にいいことをやったときに褒めてやるということは、よく観察していないとできない。
・すべてのことには原因があって、それによって結果が生じている。
・(ひとに対しては)感覚的な言葉ではなく、一から説明しなければいけない。
 自分が感覚でつかんでしまっているものを、いかに具体的な言葉で人に説明するか、というのが課題。
・失って一番困るのが希望。

 

2.「自分を信じる強さを持て」バレリーナ 吉田都

・決められたものの範囲内でどれだけできるかというのは、すごく難しいのですが、逆に制約があるからこそ凝縮されているような感じがします。
・才能というのは、どういう努力をしたらいいのかがわかっている、ということ。
・コンプレックスはずっと続きましたね。でも、それが原動力になったのだと思っています。
 例えば、より長く、より高く跳ぶといったことに、自信がないからチャレンジしつづけられたのかな、と。周りを見ていると、苦労なしに踊れている人って、パッとやめてしまうんですよね。情熱がないというか、執着心がないというか。

 
3.「勝負の決断はこうして下せ」半導体メーカー経営者 坂本幸雄

・会社の中に入って、社長だとか部長だとか課長だとかいう肩書で名前を呼び合って、呼ばれるほうもそれでいい気持ちになってしまうと、仕事がダメになってしまいますよ。会社の中では、みなが同じところで仕事をしなければいけません。
・視点が違ってしまったら、力を合わせることができない。
・コミュニケーションが一番進む状況というのは両者が対等なとき。
・自分が正しいと思ったことを、普通の人以上のエネルギーでやり遂げていく。

 
4.「未来を見すえる者が勝つ」競馬調教師 藤澤和雄

・「難しい顔をしていたら、幸せな馬ができないよ。いつもニコニコして接していると、いい馬ができるから」と教わったんです。それでも、若いころは難しい顔をしていたときもあったと思いますし、そう指摘されたこともあります。ただ、それでは周りの人に気を使わせるし、もしかしたら馬にも気を使わせているのではないかと思うようになったんです。
・走らなかったから怒るとか、思うとおりにできないから怒るというのはよくないと思うんです。
・強制されるよりも自発的に、しかも仲間との関係性で働かせるというのは、やはり一番効率がいい。
・やる気がない生徒を「どうしてやる気を出さないんだ」と問い詰めてもあまり意味がなくて、その原因を見つけることから始めなければなりません。
・育つ条件を整えてあげることが大事。

 
5.「暗中模索、未来創造」デザイナー 吉岡徳仁

・自分で感動しないと、人は感動してくれない。
・日本には、不可能を可能にするような人たちがいっぱいいる。
・自分で限界を決めずに最後まで努力していくということでしょうか。限界って人が決めているものじゃなくて、自分で決めていると思うんです。こういう仕事をしていると「不可能」という言葉がよく出てきますが、その不可能をアイデアで可能にしていかなければいけない。それができる人がプロだと思います。

 
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