河合隼雄「子どもの宇宙」岩波新書(1987年9月)★★★★☆

子どもの宇宙 (岩波新書)

子どもの宇宙 (岩波新書)


今まで読んだことのないジャンルの本。
 
「子どもの素晴らしさ」に気付くことができただけでなく、大人の罪についても深く認識できた。
とても素晴らしい本だと思う。
 
小学一年生である、やましたみちこさんの詩。

かみさま
 
かみさまはうれしいことも
かなしいこともみなみています
このよのなか
みんないいひとばかりやったら
かみさまもあきてくるんとちがうかな
かみさまが
かしこいひともあほなひともつくるのは
たいくつするからです

やましたさんの心に存在する宇宙、神様はとても素晴らしい。
大人が忘れかけていることを、子どもはずばりと言ってくれるのである。
 
小学二年生である、中谷実さんの詩。

おとな
 
だれか人がくると
ぼくを見て
「大きなりはったね」
「もう何年生です」
「こんど三年」
「そう早いもんね、
こないだ一年生やと
思っていたのに」
といってあたまをなでてくれる
おとなは
みんなおなじことをいう

大人と比べると子どもは何もしらない、と思いがちであるが、子どもの方が賢明であることも多い。
 
参考になることがたくさん書かれている本。
いつか、またこの本を紐解いて、関連の本を読みあさってみたい。
 
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