三島由紀夫「レター教室」ちくま文庫(1968年)

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)


三島由紀夫の作品を初めて読んだ。
 
5人の男女がそれぞれに手紙を出し合う。
すべては手紙という形態で書かれている、という斬新な手法。
 
小説というのは本当に自由だなぁ。
 
普段読む本はノンフィクションばかりで小説は本業ではないのだけれども、この本は
カズオ・イシグロの「私を離さないで」を読んだときみたいな不思議な感覚をもたらした。
 
その一つひとつの手紙が面白い。
また、生生しい。
さらには手紙というツールがこれほど喜怒哀楽を鮮明に表現できるのかと関心する。
 
この本は私にとっての「レター教室」となっただけでなく、小説というもの、書きものというものの
固定観念を払拭してくれた貴重な本であった。
 
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