台中・鹿港旅行(2日目、最終日)

早起きして台中駅の前から彰化客運のバスに乗って約90分、念願の鹿港へ到着。
鹿港は古い町並みや数多くの歴史的建造物が残る伝統豊かな昔の港町。
最高の台湾らしさを求めていざ訪問。
 
バスを降りてすぐのところにあった朝市は、今まで台湾で見た朝市のなかでもっともすごい活気。
この活気にはさすがにたまげた。
フルーツを売るおばちゃんの姿が勇ましい。

 
市場で麵線を食べ、足早にまず向かったのは細い路地で有名な「摸乳巷」。
この「摸乳巷」を歩くとその狭さを実感できる。
なるほど、向かい側から来た人と接触せずにすれ違うことはできないなぁ。

 
続いて龍山寺。
鹿港の龍山寺は一目見てその姿にほれ込んでしまった。
しかもちょうどイベントが行われていて、伝統的な音楽の演奏が行われていたので心を完全に奪われる。
独特の形状は台湾で一般的に見られる廟と同じなのだけれども、赤レンガに白色が映える。
これはとっても印象的であった。

 
文武廟を経て、肉まんの有名店「阿振肉包」で肉包(肉まん)をいただく。
絶妙ですね、肉まん好きの日本人にはたまりません。

 
休む間もなく鹿港の散策は続く。
 
次は「十宜楼」。
橋のようになっているところがその楼である。

 
ここ「十宜楼」はその名のとおり十個の「宜」ができる楼。
この次に訪れた九曲巷もそうだけれども、昔この鹿港に住んでいた人たちというのは
生活を豊かにする工夫を凝らすことに長けていたのだなぁ。

宜琴:琴を奏でる
宜酒:酒を飲む
宜茶:茶を飲む
宜詩:詩を詠む
宜月:月見をする
宜書:読書する
宜花:花見をする
宜煙:煙草を吸う
宜棋:将棋を打つ
宜博:賭け事をする(金額はとっても小さかったらしい)

 
「十宜楼」の路地の奥にある「九曲巷」。
鹿港の秋・冬は風が強いため、この路地はあえてくねくね曲がる路地に設計したとのこと。

 
「九曲巷」を進んでいくと、いつの間にか鹿港で最も多く伝統的な建物が残る「鹿港老街」へたどり着く。
家のつくりは二階建てが多く、その中を覗くと以前、岐阜の高山で見たような日本古来の建築法と
酷似していることに気づく。
 
ちなみにこの家の中は3つに分かれており、とおりに面した場所をお店として使い、
その内側を住宅として使い、一番裏を倉庫として使っていたらしい。
だから細長いつくりになっているのである。
 
この老街は本当によかった。
日本で高山や川越を歩いたときみたいな感覚に陥る。

 
↓古風な飴屋さん。

 
↓この老街で発見したガチャガチャ。

 
そして鹿港を締めくくるにふさわしい天后宮とその前の中山路歩行者天国へ。
日曜日ということもあって、ものすごい人が出ている。
たくさんの出店、風船を売る人、三輪車を利用した人力車。
 
鹿港は昔台湾で3本の指に入る港町だったが、その海岸に体積した土により次第に船舶数が減っていく。
でも今は台湾の中で、ある意味もっとも台湾らしい場所として最高の観光地になったし、
人を惹き付ける魅力を十分に持った街である。
 
本数はそれほど多くないが、新幹線の台中駅から鹿港へのバス(彰化客運)が出ているので
時間があればぜひとも行っていただきたい場所である。

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