「国立民族学博物館」吹田市千里万博公園10-1

国立民族学博物館へ。
 
広大な万博記念公園内にあり見逃しがちなスポットだけれども、実は世界の多様な
文化に触れることができるすばらしい博物館。
 
装束、祭の山車、楽器、お店、自動車、看板、儀式の道具、住居など、
何でも日本に持ってきてしまっている。



 
韓国の太鼓とお供え物。


 
モンゴルのパオも丸ごとあります。

 
日本人として、あらためて日本文化の多様性を感じることができる日本ゾーン。
このゾーンだけでも、来館する価値ありです。

 
西アジアのエリアでたまたま開催されていたイベント「中東の音楽風土を探る」に参加。
話者は兵庫教育大学名誉教授の水野教授と西尾教授である。

 
中東の民族楽器の中で最も重要なのが、「ウード」と呼ばれる弦楽器。
ボディはすべて薄い木で作られておりとても軽い。
そうウードは英語でいえばウッド、語源は「枝」→「木片」である。
 
ウードは中東にとどまらず、東西へ広がった。
東に行けば琵琶になり、西に行けばリュートやギターとなった。
この楽器が生まれなければ、我々が現在耳にする音楽も変わっていたかもしれない。

 
ウード以外にも、鼻から吸って口から空気をはき続けるという驚愕の演奏方法で、
音を10分以上とぎれさせない管楽器や、のちにピアノへとつながる楽器などが紹介された。
 
とても感慨深い一日であった。
 
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