田尾雅夫「モチベーション入門」日本経済新聞出版社(1998年8月)★☆☆☆☆

モチベーション入門 (日経文庫)

モチベーション入門 (日経文庫)


モチベーションについて研究中だけれども、なかなか文献がなくて困っている。 
そんなときに日経文庫で「モチベーション入門」という本があり購入。
早速読む。
 
モチベーション研究の基本は習得できるものの、10年前に書かれた本であるため
残念ながら内容は現代にそぐわないものとなってしまっている。
 
これは逆に、モチベーション・マネジメントというもの自体の意味合いの変質や
発展が急激であることをものがたっている。
 
昨今、モチベーション・マネジメントは急速にその重要度を増している。
加えて、グローバル化の進行や価値観の多様化、日本社会の成熟などにより、
モチベーションの要素となるもの自体が多様化すると同時に変容している。
 
さらに、モチベーション・マネジメントは、心理学、哲学、経済学、
社会学など多くの学問をコンプリヘンシヴに要求してくる。
そもそも、人間の心を扱う分野だから、とりとめもなく難解になっていく。
 
モチベーション・マネジメントは、自分の生涯にわたるライフワークになる
可能性があるから、過去の研究の発展についても情報を入手しておきたい。
そのような意味では、この本を手に取れてよかった。
 
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