司馬遼太郎「台湾紀行(街道をゆく40)」朝日文庫(1994年11月)★★★★☆

街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)

街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)


司馬遼太郎さんが「台湾紀行」という名の本を出版していることを知り、手に取ったのは
台湾赴任が決定した頃。
 
当時は、まだ私自身が勉強不足であったのと、台湾に対する愛着がまだ湧いていなかったため、
この本の深みに触れることができず、普通の本と同じように読んだ。
 
台湾に住んで3年が経過した今、あらためてこの本を読んでみた。
司馬さんが台湾の町を歩いている目線で、台湾が経験してきた様々な歴史に翻弄されつつも
強く生きてきた台湾人をリアルに思い描きながら読んだ。
心から楽しいと思えた本であった。
 
当時、司馬さんが訪れた台湾の町は、ほとんど私も行ったことがあった。
けれども、「台湾は日本であった」という当たり前のことを司馬さんほど意識して
歩いたわけではなかった。
 
これから、台湾を歩くときはいろいろなところに目を凝らし、日本という存在をあらためて
考えながら歩いてみよう。
 
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