茂木健一郎「感動する脳」PHP研究所(2007年4月)

感動する脳

感動する脳

人は生きていく中で、実に多くのものに出会っています。たくさんの人たちに出会い、初めての
街や風景に出会い、味わったことのない美味に出会う。その一つひとつに感動を覚えることで、
人生はキラキラと輝いてくる。
(P.21より)

感動が多ければ多いほど人生は輝く。
これはひとつの真実だろう。
この感動を求めて、人はいろいろな人と語り合い、いろいろな場所に行き、いろいろな芸術に出会い、
いろいろな本を読み、いろいろなことに挑戦しようとする。
 

ドイツの文豪ゲーテはその代表作「ファウスト」の中で、変わるということについて述べています。
何かが変化していく時に、水成論と火成論という二つのモードがあると。
水成論というのは水が徐々に土地を浸食していったり、あるいは長い時間をかけて土や砂が堆積して
平野ができていったりという現象です。つまり徐々に少しずつ変化していくプロセスが水成論です。
一方の火成論というのは、火山が噴火して一気に環境が変わるように、急激で短時間の変化を言う。
そういう視点から脳を見た場合、もちろんそれは両方の要素があるわけです。
この二つがうまくあいまってこそ、人生は変わっていくのです。
そして、この火成論的な急激な変化を起こすものこそが「感動」なのです。

人生を変える二つの方法。
コツコツ努力することはもちろん、感動を起こすような仕掛けも必要だということである。
 
この本を読んで、自分が漠然とトライしていたことの意味が科学的に理解できた気がする。
人が常に成長し、さらに人生を豊かにするためには何をすればよいのか。
科学的に理解することや、この本に出合えたこと、それらそのものがまさに私にとっての「感動」である。
 
茂木さんの本は、そんな質問に対する答えが満載された本である。
 
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