アレキシス・カレル「人間 この未知なるもの」三笠書房(1935年原文出版)

人間-この未知なるもの―人間とは、いかなるものか何が人生の原動力になるのか
* 作者: アレキシス・カレル(渡部昇一訳・解説)
* 出版社/メーカー: 三笠書房
* 発売日: 2007/07
 
ノーベル生理学・医学賞を受賞し、医学の発展に不滅の足跡を残したアレキシス・カレルが執筆し、
18ヶ国語以上に翻訳されベストセラーとなった作品。
 
この本で挑戦されていることのスケールの大きさには驚かされる。
著者は、人間を構造的、生理学的、精神的すべての側面から把握しようと試みている。
また、人間の複雑さ、神秘さ、不思議さなどを素直に認めながらも、それを時間をかけて
一つずつ解明することの必要性を説いている。
 
1939年版に、著者がつけた特別序文の冒頭には、
「本書は古くなるにつれてますます時宜を得たものになるという逆説的運命を持っている」
とある。
確かに執筆から約70年が経過した現在にこの本を紐解いても、学ぶことが多数ある。
 
大書であるため読むのにかなり時間がかかってしまったが、そのアプローチ手法と
著者の努力には感服した。
 
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