久々の日本人顧客の接待

直接自分の担当ではないが、日本から台湾へ出張できている弊社の主要顧客の接待に行った。
久しぶりに日本人顧客を接待してみて、日本人を接待するのと外国人(台湾では自分が外国人だけど)
を接待するときの自分の心構えは、自然と異なっていることに気づいた。
日本人を接待するときは、非常に「日本的な」自分が現れる。
一挙手一投足に対して異常に気を使い、言葉遣いに気をつけて最適な敬語を選ぶだけでなく、
声のトーンと大きさまで気にかける。
外国人を接待するときは、もちろん上記のように気を使うが、心がけることといえば
「フレンドリー」を第一優先にしているような気がする。
礼儀正しさやフレンドリーな気持ちは、接待において世界で共通して必要なことというのは
間違いないが、その重きを置くことを自然とコントロールしているのである。
考えたことは無いが、言葉にすると、
「両方重んじるけど、今日はこっちに重心をおかなきゃな」
という感覚が働いているのである。
自分の中の二面性の存在を感じること、かといってその中間を選んだり、片方よりを選んだり
場合によって使い分けている自分がいること、また、いつ、その数多く有る選択肢の中の
どこを選択しているのか、というのを主体的に考えてみるのはおもしろい。
主体的に考えていくとによって、常に自分の中では矛盾していた事象が止揚しているのだ、
ということをあらためて実感することができ、脳内であらたな刺激が生まれ、心地よいのである。
どんなことをしていても、その中からこんな瞬間を多く作れたらと思う。