羽生善治・白石康次郎「勝負師と冒険家」東洋経済新報社(2010年3月)★★☆☆☆
- 作者: 白石康次郎,羽生善治
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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羽生
- 負けたときというのは絶対に原因があります。必ず自分自身の中に、ミスがあります。それはもう、運が悪かったとか、そういうことじゃないんです。明らかに自分の責任です。
- 私って、どんどん狭くなっていくのがいやなんですよ。たとえば、こうしなきゃいけないとか、これは自分の信念だからというと、道がどんどん狭くなってしまって。そういう狭くなっていくのが、すごく耐えられないんです。
- 大部分の人は、やらなかった選択はいい結果になる、と思ってることが多いんですよ。こっちをやっておけばよかったとか、この道を進んでおけばよかったと。でも、それをやっていたら、いまよりももっと悪くなってる可能性だってけっこうあるんですね。だけど意外と、選択していないことに関して、すごい楽観的になってる。(中略)だから、それを選んだ以上は後悔しないとか、あとは振り返らないというのが、すごく大事なことだと思うんですけど。
- 私には、自分の想像しない姿になっていたい、という願望が常にあるんです。年を重ねてくると、だんだん見えてくるというのがいやなんですよ。来年一年はこんな感じじゃないかな、と見えてしまうのっていやですねえ。だから思っている姿と違う姿になりたい、というのはすごく強く思います。
白石
- 苦しいことでも逃げないで受け入れるんです。世の中のせいにしたり、人のせいに絶対しないこと。すべてを受け入れると、自分の内に入ります。内に入ればすべての主導権を握れるのです。