大江健三郎「あいまいな日本の私」岩波文庫(1995年1月)★★★★☆

あいまいな日本の私 (岩波新書)

あいまいな日本の私 (岩波新書)


はじめて大江健三郎の本を読んだのは「個人的な体験」。
中高生の頃であったから、その衝撃は非常に大きかった。
 
ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎が、これほど「危険な」本を記しているということに
素直に驚いたのである。
 
そのショックは計り知れないものであったが、一方で、「ここまで踏み込んでしまっても良いのか」
という安堵を感じたことを覚えている。
 
そして十数年が経過した今、あらためてノーベル文学賞受賞記念講演のスピーチなどを読む。
この本で初めて、大江健三郎の真意を見て取ることができた。
 
「あいまいさ(Ambiguous)」。
 
日本人を表現する見事な言葉である。
 
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