自分の常識や価値観を意図的に逸脱させるということ(一分間スピーチ用)

先日、週末を利用して香川県の直島というところに行ってきました。聞いたことが無いかもしれませんが、実は直島は知る人ぞ知る現代美術の島です。大きな美術館が複数あるだけでなく、古い家屋など思いがけないところに突然芸術が現れる、少し変わった島です。案外近いので、興味がある方は是非行ってみてください。
 
さて、私が本格的に現代美術に興味を持ったのは大学生の頃でした。旅先で訪れた現代美術館の館長から次の話を聞いたことが大きなきっかけとなりました。「現代美術とは、我々が持つ日常の思考からどこまで逸脱できるかを追求する芸術である。一般に、現代美術は分かりづらいと言われているが、日常生活の中で極小化されてしまっている現代人の思考から、どこまで離れられるかの芸術であるからこれは当然である。」私は大きな衝撃を受けました。
 
人は、自らが持つ小さな殻を破り続けるために、自分の常識や価値観を意図的に逸脱させる努力をすべきである。より踏み込んで言えば、逸脱を日常化させることが必要である。そう強く感じました。
 
アインシュタインは、「ある人の価値は、何よりも、その人がどれくらい自分自身から解放されているかということによって決まる」と言いました。この言葉も、同じような意味を持っているものと思われます。
 
豊な国に生まれたということだけで、貧しい国に生まれた人の数十倍の所得を一生得続けられた20世紀とはまったく異なる世界に私たちは生きています。21世紀は、猛スピードで邁進する中国やインドなどの数十億人の人々と、フラットな世界で個人レベルの熾烈な競争が行われる世紀となるのです。
 
彼らに負けないレベルの創造性を私たちが育むためのヒントになるのではと思い、本日はこの話をさせていただきました。
 
以上です。
 
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