茂木健一郎「脳で旅する日本のクオリア」小学館(2009年7月)★★★☆☆

脳で旅する日本のクオリア

脳で旅する日本のクオリア


クオリアを言語化することの困難性はある意味必然であるけれども、人間というのはその必然を
知りながら全力で言語化を試みる生物である。
 
その「クオリアの言語化」に思い切って全力でトライしている茂木さんのこの本は、それ自体が
あらたなクオリアを生み出していて、その多重性に感動した。
 
クオリアの絶対的な固有性と、言語化という人類の叡智が織りなすアウフヘーベンが、
人類特有の能力である文化の構築を支えているのだ。
 
上記のような、少し日常では考えないような思考に導いてくれる一冊であった。
 
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