現代美術「インシデンタル・アフェアーズ〜うつろいゆく日常性の美学〜」サントリーミュージアム[天保山]

サントリーミュージアム天保山に、「インシデンタル・アフェアーズ〜うつろいゆく日常性の美学〜」
を見にゆく。
 
現代美術を貫く基本思想は「通常の生活の中での発想をいかに逸脱できるか」である。
現代を生きる我々にとって現代美術館とは、社会的生活で構築する固定観念や凝り固まりがちな
思考を打破することができる格好の場である。
 
今回の展示は「日常性」をテーマにするというある意味逆説的なアプローチが取られており、
「日常」の中にあるが気付きづらいものごとに焦点を当てたものだった。
このアプローチ自体は先にあげた基本思想から逸脱するものではない。
しかしながら、そのインパクトやイナーシャの大きさは比較的小さいものにならざるを得ない
宿命を持つ。
 
現代美術を見に行くときは、いつも「期待過剰」=「自分の思考をはるかに逸脱した作品に出会える
と思っている」ので少し肩すかしをくらった感覚があるが、その中でも「そうくるか」と思わせる
作品がいくつかあって新たなクオリアに出会えたことに感謝する。
 
知らないだけかもしれないが、関西には現代美術館が少ないように思う。
現代美術に触れることができる場が増えることを望む。
 
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