柳本通彦「ノンフィクションの現場を歩く 台湾原住民族と日本」かわさき市民アカデミー講座ブックレット(2006年2月)★★★☆☆


台湾の原住民について、彼ら原住民の目線から、様々なことを調査しまとめた柳本さんによる講演を
まとめた一冊。
 
私自身、台湾で体験したことだけれども、50年間日本人として生きた彼ら台湾人、台湾原住民に
触れることで、何だか非常に懐かしいというか、日本人も忘れかけている日本人らしさに
出会うことができるし、日本人とは何かということを考えることもできるのである。
 
また、忘れてはならないのが、原住民は、彼ら独特の原住民文化、日本文化、その後の中華文化という
3つの文化に翻弄された。
第二次世界大戦のとき、彼らは主に東南アジアで日本のために戦った。
国共内戦のとき、彼らは金門島などで中華民国のために戦った。
その複雑な心境は、体験した彼ら以外の者が理解できるものではないだろう。
 
台湾と日本の深い関係。
日本人はもっともっと台湾のことを知らなければならない。
 
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