富坂聰「ルポ 中国『欲望大国』」小学館101新書(2008年12月)★★☆☆☆

ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書)

ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書)


売春、ネット中毒、麻薬、替え玉受験、汚職など、中国が抱えている問題を浮き彫りにした本。
著者自らが現場を訪れ、確認してきた内容であるためリアリティがある。
 
やはり、中国国内において様々な問題が噴出しているようである。
しかも我々日本人がイメージしているよりもはるかに悪い状況のようだ。
恐らく、この本に書かれていることすら氷山の一角なのだろう。
 
そういえば、台湾では日々のニュースで驚くべき中国の現状が報道されていた。
記憶にあるのは、不潔な場所で着色料を使って醤油を作っている家族。
バケツを使って作っていくその映像は衝撃的であった。
なんと、その醤油が大手食品メーカーのラベルで売られているという。
 
すでに現時点でも中国なしでは我々の生活は成り立たないほどになっているが、
この国が世界の覇権を握ったとしたら、世界はどうなっていくのであろうか。
それが現実となるとき、我々に何ができるのだろうか。
 
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