Rediscovery

割れたガラスで左手小指の指先を切った。
 
傷はさほど大きくないが、血がどんどんでてきて押さえていても止まらない。
すぐに家を出て、近所の病院へ駆け込む。
幸い、病院ですぐに血は止まり、縫う必要もなかった。
 
病院から帰ると部屋のドアに鍵がかかっていない。
部屋の床には血の跡がいくつかある。
自分ではかなり冷静に、的確に振る舞ったつもりなのに。
 
案外、自分は弱い。
突発的なことに冷静に対処できないのだ。
 
その後、いろいろ考えた。
 
人生、突然大きな変化が生まれることがある。
あのガラスが脈を切っていたらどうなっていたか。
 
毎日を人生最後の日と思って生きるべきだ、という言葉を昔、
耳にしたことを思い出す。
 
今日は、普段とは違う視点で自らを考えていた。
それは自分でもぞっとするくらい冷静で、鋭い見方であった。
 
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