自分にとっての最大の恐怖

自分にとっての最大の恐怖を、未来の自分に対する警告として、
今書いておかねばならないと思った。
 
自分にとっての最大の恐怖とは、
「自分というもの、あるいは自分を支える根本の考え方を
心底素晴らしいと思いこみ、過剰な自信を持つようになって、
いつの間にか自分という小さな、それでいて頑丈な殻を作り上げ、
多様性という考え方がいつの間にか自分の中から消えてなくなり、
それゆえに考え方、もののとらえ方に関する柔軟性は極度に減少し、
自分を揺るがすような人の意見や考えに拒絶反応を示すようになり、
自己満足のみがそこには存在し続け、
結果として誰からも相手にされない人間になってしまうこと」
である。
 
成長するために日々励んでいる人は誰しも、ふとした時に自分の
成長に気づく瞬間がある。
また、他人と比較して、自分はすごいと思ってしまうこともある。
それは直接自分の存在証明になり明日への活力となると同時に、
自己満足、他者否定という論理に陥る危険な兆候でもあるのだ。
 
よってこの最悪の事態は、いつでもどんなときにでも自分に襲い掛かって
くる可能性がある、いわば地震のような存在であるととらえておく
べきであろう。
 
さらに怖いのは、自分がもしも上記のような最悪の状態となってしまうと、
「昔の自分はこの最大の恐怖を感じ、考えていた」
ということ自体、忘れ去ってしまっている可能性が高いということである。
加えていえば、最悪の状況にいるのに、それを最高の状況であると
認識してしまうという極めて危険性が高い性質のものでもあるのだ。
 
この最悪の事態を避けるため、自分を最大限主観的に考えつつ、同時に
最大限客観的に考える訓練を常にし続けなければいけない。
自分は人間的にまだまだである、自分はどこまで成長しても無知である
という謙虚な気持ちを絶対に忘れてはならないのだ。
 
これらを忘れて、一度、最悪の状態に陥ってしまえば、もう後戻りができず
その人生を終えるまで自分という殻の中でしか生きられないことに
なるであろう。
 
これが、未来の自分への警告である。
 
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