ブロークン・ウィンドウズ理論

ブロークン・ウィンドウズとは、「割れたままになった窓」。
 
犯罪の多発地域に行くと、必ずその街はあちこちの窓が割れたままで放置されている。
そういう環境が新たな犯罪を引き起こす。
明らかにその環境は、人間のプラスの意欲を妨げている。
 
犯罪が多発する街をまず概観から美しく変える。
割れたガラスはきれいに修理し、街中にあった落書きを消した。
すると街に住む人間は変わらないのに、犯罪が激減した。
 
人間は新しい環境の中に身をおくことで、生きる意欲が自然と湧いてくる。
 
美しい環境さえあれば意欲が湧くとは言い切れないかもしれないが、
美しいものを見ることは脳に良い刺激を与えるのは間違いない。
美に対する意欲を持つことで、創造性は高まってくる。
 
茂木健一郎「感動する脳」PHP研究所
P.76より
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