提案書提出

さて仕事の話となるが、私は少なくとも年に一回、大型(自称)の
提案書を書くことにしている。
これは就職して依頼続けていることであるが、日常にどっぷり
浸かった毎日から少し離れて自分の業務や自分の部署、
自分の会社を見つめ直せるという観点から見ればとても
良いことである。
 
問題点を客観的に分析して、ポイントを分りやすくまとめ、
適切な提案を行うのである。提案書を書くのはパワーが要るし、
日常業務の合間を縫って、または週末などの自由時間を
割いて書かねばならないのだからしんどいことこの上ない。
また、提案するにしても、ただ「これをやって欲しい」と
人に依頼するだけでは誰も認めないから自分がこう動く、
という形にするから、両刃の剣である。
 
ただ、なぜかこういった提案を行いたいと考えるのである。
誰に強制された訳でもないのだが、自分の立場からしか
気づかないこと、提案できないことが多くあるような気がして、
それを無視することができないのである。
やっとのことで書き終え、提出した瞬間、何とも言えない
知的充足感を味わうことができる。
 
逆に、このような提案を常に行って自分の存在価値を確認しようと
しているのかもしれない。
そう、人は誰しもIdentityを確認したいと欲するのではないか。
それがどのような形であらわれるかは人によってまちまちだろう。
自分は他の誰とも違う、こんなことを知っている等々。
Identityを確認したいと思うのは、人間にとってとても
自然なことだと思う。