時間を思考することの重要性

我々がこの世界に存在できる時間は限られている。
 
言うなれば、その限られた時間をどのように使うかが人生を直接的に決定づける。
時間を思考することなくして、幸福の最大化やクリエイティブな仕事の劇的な
増加はあり得ない。
 
例えば今、明日、一週間後、一年後、十年後に、何に対してどのように時間を
費していれば自分の幸せを最大化することができるのか。 
 
短期的・中期的・長期的な目標や課題だけでなく、自分の余暇や休息など、
あらゆる行動についても必要となる時間と得られる成果の相関関係をロジカルに分析し、
この時間に何をすべきかを明確にイメージして優先順位をつけ実行する。
実行した結果、うまくいかなければイメージを再構築しまた実行する。
 
端的に言えば、これだけである。
 
自分の時間の使い方が完成されたものであると考えている人は非常に少ないし、
現実に完成された時間の使い方など存在しない。
時間を効率良く使っていると考えている人でも、それ以上に時間を有効活用
している人がこの世界に存在していることを知っている。
時間の使い方の改善は、青天井であることに誰しもが気づいている。
 
つまり、一度の人生に縛られる我々の時間概念は有限であると同時に、
無限の可能性を秘めているのである。
  
「ただ一切は過ぎていきます」
こう言い残して、太宰治はその短い生涯を自らの意志で終えた。
私も学生の頃にこの真理に至り、実存主義的思考とあいまって、
すべてが過去になることに対し絶望感を味わい打ちのめされた。
 
しかし、この思考には続きがあったのだ。
 
すべては過ぎ去るというこの仮説は間違いなく真理ではあるが、時間は
絶対的ながら同時に相対的であり、自分の思考次第でその存在意義を
変容させることができるのである。
 
この世界に放り出された一人の人間が、この思考を最大限活用して
ダイナミックに主観的人生を謳歌することが可能になるのである。
 
夢は、その最終地点に到達するためにやるべきことを細分化し、ひとつずつ
実行したときに現実となる。
時間というものをダイナミックに捉えなおしたとき、その中に革新の
種が見つかり見事に開花する。
 
時間を有効活用する達人は、時間の有限性について嫌というほど認識しつつ、
一定時間で得ることができるインプットの巨大さにも気づいているのである。
  
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