山川紘矢「天国はここにあり 新・天使クラ​ブへようこそ」ダイヤモンド社(2010年6月)★★☆☆☆

天国はここにあり―新・天使クラブへようこそ

天国はここにあり―新・天使クラブへようこそ


自分とは対極にある本を手に取る。
 
読み進めるうちに、自分とは対極にあることを再確認しつつ、自分が最近考えたり
感じたりしていることとかなり似通っているというアンビバレントな印象を受ける。
  
そもそも「感じる世界」のことを言語化するには、比喩や物語を用いるしか方法はない。
 
よって、仮に同じことを感じていたとしても、人により表現は大きく異なってしまう。
だから、注意深く伝えようと、また、意味をとろうと全力で立ち向かわないと、
その表現を伝えたり、それが同じ「感じ」を表しているのかをつかむことは
できないのである。
  
この本の内容は、表現の違いは大きいけれど、私が感じていることと同じことを
表現しているのではないか、と感じた。
いや、確信したかもしれない。
 
あと、気づいたこととしては、この種の「感じる世界」について言語化するときは、
充分な配慮と丁寧な表現が必要になるということ。
この本のように書いてしまうと、分かる人には分かってもらえるが、分からない人には
かなり強く批判されてしまうと思う。
その結果として、マイナスの効果の方が大きくなってしまうのではないか。
 
感じる世界を語るとき、考える世界を語る以上に注意が必要である。
 
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