茂木健一郎「プロフェッショナルたちの脳活用法2」NHK出版(2010年1月)★★★☆☆
プロフェッショナルたちの脳活用法〈2〉育ての極意とアンチエイジング (生活人新書)
- 作者: 茂木健一郎,NHK「プロフェッショナル」制作班
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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大好きなテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の特別番組をまとめた本。
子どもの脳の育て方
- あえて教えない。人に答えを教えられたときよりも、自分で答えを見つけたときのほうが、より多くのドーパミンが放出される。
- 叱ることが子どもの脳の成長の妨げになるのは、「大人の理屈」で子供に”ダメ出し”をしたとき。「いまやりたい」ことが自発的な行動のスイッチ。親が口にする「それはやっちゃダメ」「これをやりなさい」という言葉の数だけ、子どもの自発性の芽は摘まれてしまっている。
- 絶対にほうっておかない。
部下の脳の育て方
- 安全基地がなければ、人間の脳は成長することはできない。部下を育てたければ、上司は親にも負けない安全基地になれ。
- 人間の脳は、信頼関係ができていない相手には、自分の大切な情報を開示しようとはしない。
- 肝心なのは、「部下の成長=自分の喜び」というスタンス。
- 自分を権力者にしない。リーダーがすべてを取り仕切るチームには「もろさ」がある。1人に判断を委ねるのは、危険なことでもある。
- ダメ出しの前にちゃんと褒める。最初に悪い部分を指摘されると、脳は警戒心を抱く。一度、情報を遮断した状態になると、あとは何を言われても受け入れなくなる可能性がある。
自分の脳の育て方
- その道を志した原点を再確認することを繰り返すと、人間の脳の中ではそのときの喜びや高揚感の記憶が上書きされ、強化される。
- 後悔はネガティブな感情と思われているが、そのネガティブな感情さえも脳は成長の糧にしてしまう。
- 脳を成長させる一番のポイントは、「自分に対する倫理的な態度」。自分を厳しい目で見つめる。
- そのとき限界だと思われていることは、自分ではなく誰かが定めたもの。