生物の進化の仕組みと社会変革

進化は、変異、選択、複製という三つの作用によって達成される。たとえば、どんなウサギの集団のなかにも、他の個体より視力がよく、あるいは足が速く、あるいは頭の回転が速い個体がいる。これが変異である。これら適応力の強いウサギは、弱いウサギよりも長生きし、より多くの子孫を残す傾向がある。これが選択である。そして親は自分たちの遺伝子のコピーを子供に渡すので、次の世代にはほぼ確実に前の世代よりも、より適応したウサギの割合が増えることになる。これが複製である。その結果、集団全体の適応力はゆっくりと上昇することになる。
(マーク・ブキャナン「歴史は『べき乗則』で動く」、P.198)

生物が進化する仕組みは、企業など組織の変革や社会変革にそのままあてはめることができる。
このシンプルな仕組みが、進化をささえているのである。
(この世の中での出来事は、結局のところすべてフラクタルなのだろう)
  
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