NHKスペシャル取材班「続・インドの衝撃」文藝春秋(2009年1月)★★★☆☆

続・インドの衝撃―猛烈インド流ビジネスに学べ

続・インドの衝撃―猛烈インド流ビジネスに学べ


実際に今インドで何が起きているのかを知るための貴重な本。
 

(P.144)
インドという国は多様な民族、言語、宗教で構成されている。言語だけみても、公用語としてヒンディー語、準公用語として英語があるが、さらに21の主要言語と1650もの方言がある。このような世界では、交渉の相手の考え方が違うのは当たり前で、そんな相手に自分の意見をいかに説得力を持って伝えるかは、ビジネスの成否を左右する重要な鍵になるはずだ。

(P.146)
(小学校での)ディベートはすべて英語で行われている。インドはイギリスの植民地だったし英語が準公用語だからみんな話せるのだろう、と思ったらそれは誤解である。この小学校に入ってきた一年生は、ほとんど英語を話せない。家ではヒンディー語を話しているからだ。(中略)英語を話せるか話せないか、ということがインドではそのまま格差につながる。英語が話せなければホワイトカラーとして活躍できる場はほとんどない。民族ごとに言葉が異なるインドでは、ビジネスの場面ではインド人同士でも、英語で話をするからである。

 
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