大前研一・船川淳志「グローバルリーダーの条件」PHP研究所(2009年5月)★★★☆☆

グローバルリーダーの条件

グローバルリーダーの条件


 
≪リーダーシップ≫

・過ちを認めて直すということは、やはりリーダーの条件です。(大前)
・今の日本に生まれて、みんなと一緒のことをやっていたら、グローバルに通用する人間は絶対にできません。(大前)
・学校で教えられることが、日増しに役に立たなくなってきている。(大前)
・突き抜けたアンビシャスが必要。(船川)

 
≪クリエイティビティ≫

・革新的な考え方というのは、何かの延長にあるというよりも、どこかで飛ぶわけですよね。その飛ばし方として、やはり右脳と左脳の仕掛けを知っているほうがよいでしょう。その仕掛けを使うには、まずロジカルでわかることは一応整理する。そして、ここまではわかっているけれども、これはわからない、というところまで一応(自分の頭を)追い込んでおく。それから、自分としては何をやりたいか、どういうものを作りたいのかに関して非常に強いプレッシャーをかける。すると、発想が飛ぶ瞬間があるわけです。(大前)
クラウド・コンピューティングのようなことは、人間の脳でもできる。(大前)

 
≪英語≫

・(従業員の英語力をUPさせるために)私の個人的な経験で言うと、金銭的インセンティブが重要です。(大前)
・日本の会社も、英語ができなかったら海外で活躍できないから、課長以上になれないようにすればいいんですよ。(大前)
・英語ができない言い訳をしていたら、世界から取り残されてしまう。(中略)きちんとコミュニケーションをとれる英語を身につけることは、いまや世界標準。(大前)
・英語は日本語以上に、さまざまなニュアンスを表現しやすい言葉であり、現実にそれを使っています。(大前)
・通訳を介してやっていると、ニュアンスまで含めて、今のようなデリケートな問題に対処できるわけがない。(大前)

 
≪グローバル・リテラシー

・何よりも大切なのは新しいことを学ぶ心、人の心がわかること、人の上に立てるリーダーシップ、自分の考えをまとめて表現できる能力、多様な価値観を受け容れる力、など普遍的適応性のある人間としての能力を身につけること。それと世界の主要な地理、歴史、文化、宗教、などの一般教養、自然科学的なものの考え方と若干の法知識、母国語と英語に長じること、このくらいである。これらを試験のためにではなく、いつでも引き出せるよう終身、体の中に染み込ませておけば、世界のどこに行っても、どんな世の中になっても活躍できるだろう。(大前)
・2020年を想定して考えると、その頃、世界最大の経済を誇るようになるのはEUでしょう。(大前)
・実は人の価値は非常に似てきているんです。(中略)みんなが同じ情報を見ている。そうすると価値観はだんだん似てくる。(大前)
・今の人間を集合として見ると怖いのは、みんなが自分の分際をわかってしまっている。(大前)
・私は一日に500ぐらいの記事を読みます。(大前)
・中国に行くと、IPO予備軍だけで六万社もあるんです。対して、日本は200社です。(大前)
・今、大企業のサラリーマンでさえ海外に喜んでいきたいという人は5%もいない。(大前)
・ほとんどの日本人は、ほかの人のために生きています。(大前)
・過去の自分の経験とか、よその国の経験から、何かこれと似たようなことがないかと考える「Inference(推論する力)」が重要になります。(大前)
加ト吉では、四国の大学院に来て特に農業化学とか食品の分野で学んでいる中国留学生を採用して、10年ぐらい日本で働いてもらい、それから現地の役員クラスとして送る。経営者は全員中国人で、日本語もできる。中国人が中国語で現地経営している。 

 
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