村上龍「限りなく透明に近いブルー」講談社文庫(1975年)★★★☆☆

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)


私が生まれた1976年に芥川賞群像新人文学賞を受賞した作品。
 
この作品を書いた人もすごいけれども、それを読んだ多くの人、それに賞を与えた人もすごい。
 
この本を一気に読み終えた今、大江健三郎の「個人的な体験」を読んだ時と似たような、
不思議な感覚に包まれている。
しかし、それは決して同一ではなく、固有の感覚であることは断言できる。
 
私はこの種の奇妙な感覚に包まれるために小説を読んでいるのだということを
あらためて再確認させてくれた本であった。
 
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