内藤忍「人生を豊かにするお金のルール」アスペクト(2006年7月)★★★☆☆

内藤忍の人生を豊かにするお金のルール

内藤忍の人生を豊かにするお金のルール


「お金」がテーマの本だけれども、実際は「人生を幸せに過ごす方法」の本だと言っても良い。
資産運用を始めたいと思っている人などの入門書としては最適だと思う。
 

≪マネー≫
・外貨投資をして円高になれば外貨資産部分はマイナスになるが、円の残りの資産の価値は上昇している。
・資産運用は早く始めた方が有利。
・アセットロケーションが運用の成果の80%を決める。
・ウォーレン・バフェットは、個人投資家はインデックスファンドに投資することをすすめている。
・標準アロケーションで資産運用した場合の過去35年のリターンは、平均で6.9%。
・投資に時間をかけすぎるのはやめる。(時給を考える)
・お金に働いてもらうこと。自分のお金を預貯金だけに置いている人は、社員に仕事をさせない経営者と同じ。
・二股が許されるのが投資、許されないのが恋愛。
・ベストの選択をするのが恋愛、ベターな選択をするのが投資。
・お金は人生の感覚を麻痺させる不思議な魅力がある。お金は、「目的」ではなく「手段」であることを忘れないこと。
・72の法則。72を金利で割ると2倍になるのにかかる年数がわかる。例)72÷7(%)≒10(年)
・ストックとフローを調べる。

 

≪時間≫
・有効な活用法。「朝の時間の活用」「並行でこなす」「人に頼む仕事を優先」「嫌な仕事から」

 

≪人生≫
・行動する人だけが成功する。
・人生とはだれにとっても死刑囚と同じ。
・子育ては予想以上にコストがかかる。一方、「子どもは人生を複線化する」
・病気になってしまうとお金と時間を大量に消費してしまい、人生の選択肢を狭めてしまう。よって「健康は最大のリターン」。健康維持のためにやるべきことは、お金・時間を使ってでもするべき。(食生活への配慮も)
・保険は必要最小限に。保険とは、宣伝コストと利益の乗った高コストの金融商品。
・夢と目標をまとめ、優先順位をつけ、期限をもうける。目標設定シートを書く。
・人生がうまくいかないときのための7つの方法。「長期スタンスで考える」「損切りする」「経験だと考える」「最悪の場合を想定する」「細かく分けて考える」「気分転換する」「暗示をかける」

 

≪その他≫
・作家の村上龍氏が芥川賞を受賞したとき、受賞した喜びよりも「これでお金から自由になれる」と思ったことの方が大きかったと語った。お金から自由になれれば、本当に自分のやりたいことだけを選択できる人生が実現します。
(2億円を平均5%で運用できるとすれば、税引き前で年間1000万円のリターン)
・アマゾンの読者レビューは、関係者による書き込みがあるというのが業界の常識。

 
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