小笹芳央・小笹公也「自分のカラを破る 力が湧く言葉」経済界(2007年12月)★★☆☆☆

自分のカラを破る力が湧く言葉

自分のカラを破る力が湧く言葉


実の兄弟である小笹芳央さんと小笹公也さんの対談形式で進行する本。
二人とも経営者という立場。
おしげもなく成功や成長のための哲学を披露している。
 

選択肢の多いほうを選ぶと、選択するチャンスを逃してしまう

人は、自分にある程度の選択肢を残しておきたいと考えるのが自然である。
また、「これだけ」と絞り込み、他の可能性を断つことは勇気がいることである。
しかしながら、ある段階で「これ」といったものを選ばねばならない。
そうしなければ、背水の陣でリスクを追って、全身全霊を注ぎ挑戦するチャンスはない。
 

いまが変わらない限り、夢は永遠に実現できない

夢を実現するためには、実現するためにしなければならないことをブレークダウンして、
小目標をたて、いま、その小目標達成のために動かなければならない。
ぐずぐずせず、そこまでのアクションをいかに早くとるか、いかに継続し続けるか、
自分の経ているプロセスに誤りがないかを検証しつつ、ただひたすら地道に
努力する必要があるのである。
 

いまの自分は、過去の選択の結果だ

いまの自分は、自分が過去に選択した結果である。
人生とは選択の連続。
無意識なものと、意識的なものを合わせれば、一日をとってもかなりの数の選択を
しているのである。
 
その選択の積み重ねで、結局いまの自分がある。
これは言い訳ができない事実。
 
だからこそ、一つひとつの選択を思慮深く広い見地で行うよう、日々の努力が
不可欠になってくるのである。
 

過去は変えられないが、明日は変えられる

人間は感情を持っているから、失敗して落ち込むことや、誰かを恨んでしまうことは
少なからず誰にでもある。
大切なのは、いかに早くその状態から「切り替え」を行うかである。
落ち込んでほかのことに手がつけられないまま一週間過ごすのと、一時間で
立ち直るのでは大きな違いである。
 
変えられないものにエネルギーを注ぐのではなく、変えられるものにエネルギーを
注いでいく。
 
自分が悩んでも変えることができないことは、一層のこと短時間で割り切るべきである。
ほかに悩むべきことがたくさんあるのだから。