小さい頃に見た夢

ふと、小さい頃に見た夢を思い出した。
 
これらの夢は一度きりしか見ていないものと何度か見たものがあると思うが、なぜ今もこんなに
はっきりと思い出すことができるのだろう。
 
一つ目の夢。

それは実家の前、ボールを使って遊んでいるときのこと。
ボールを真上に向かって投げると、そのボールはもう落ちてこない。

単にこれだけの夢。
このような単純な夢を、今もなぜか覚えている。
 
二つ目の夢。

家から30mほどのところにある平屋の集会所。
古めかしいその集会所に、何人かで「お泊り会」をすることになる。
夜中、窓から外を見ると、その空には巨大な女性の白い姿が。
おばけが空を飛んでいる。

この夢を見たときのことを思い出すと、怖いというよりも白い巨大な女性の美しさを思い出す。
 
三つ目の夢。

家の前の道。
空を飛べるようになった僕はその能力を忘れないようにするため一生懸命飛ぼうとする。
体に思いっきり力を入れると空を飛べることを知っている。
でも、地面すれすれでほんの5cmくらい飛んでいるだけ。
しかも、飛ぶスピードは歩くのよりも遅い。

当時、私の家の前には縦2m、横2mくらいの緑色のボードみたいなものがドブの脇のフェンスに
もたれかかるようにして立っていた。
この夢の中にはその場景もあらわれる。
 
覚えているのはいずれも幼稚園〜小学生の頃の夢。
上記以外にもいくつか思い出せる夢があるのだが、気づいたのはいずれも実家の周りの場景である
ということ。
 
子供の頃は、実家の周りが自分の世界そのものだった。
その世界を毎日駆け回り、新たな遊びをいっぱい自分たちで考え出して遊んでいた。
尽きることなく考え出される新しい遊び。
なぜ、子供の頃はあんなにチャレンジングで日々充実していて楽しかったのだろうか。
 
子供の頃の夢、しかも実家の近くを舞台にした夢を今も思い出すというのはきっと偶然ではなくて、
自分の脳が「忘れてはいけない」「いつか思い出すべきだ」と判断して、一年に何度か故意に
思い出させているような気がする。
 
大人になっても忘れてはいけないこと。
自分の大部分が作られたあの日々、あの感覚を。
 
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